以前低用量ピルを服用して静脈血栓症になり死亡したと報道された事がありました。このような事例は極めて低いものの、副作用による危険性も確実にあるという事を認識して使用する事が大事です。使用の際には用法・容量をきちんと守り使用しましょう。

女性の右下腹部痛と内診、低用量ピルの服用について

女性の身体には赤ちゃんを産み育てるという機能があるため、男性よりも複雑な病気にかかりやすいものですが、そのようなもののひとつに、右下腹部痛という症状をともなうものがあります。右下腹部痛だけで内診もなしでは正確には判断が難しいものですが、典型的な女性の病気としては、卵巣腫瘍や子宮内膜症などが考えられます。
卵巣腫瘍は、女性の子宮の左右に位置している卵巣が腫れてしまうという病気で、両側とも腫れる場合ももちろんありますが、通常は片側のみが腫れるという場合のほうが多いため、右下腹部痛という症状に特にマッチしています。この卵巣腫瘍にもさまざまなタイプがあり、水がたまって腫れる状態のものであれば、比較的治療が容易な良性のものが多いといえます。
また、子宮内膜症は、子宮の内側に形成されるはずの内膜が、本来とは別の場所、たとえば骨盤内や卵巣内に形成されてしまうという病気です。特に、卵巣内にできるものは、内部で出血して古い血液がチョコレートのような色になって腫れ上がるため、これも同様に右下腹部痛という症状になります。
こうした場合、婦人科などで内診を受けることが第一であり、さらに採血や超音波検査、MRIなどといった手段によって、病名を確定させます。最終的には内診からはじまり、直接的に組織内から病変のある細胞を採取する細胞診まで行き着くこともあります。
子宮内膜症などの場合には、中長期的な体質改善のために低用量ピルを継続服用という治療方法もあります。もちろん低用量ピルは、避妊がメインの目的ではありますが、ほかにもさまざまな副効用があることが明らかになっています。子宮内膜症であれば、低用量ピルの中に含まれるホルモンによって妊娠と同様な状態をつくりだし、子宮内膜が増殖しないでも済むようにするのです。